山旅紀行

   開放感のある展望の山 
              腕山          1333ｍ
                                                                 2010.2.21
                                                       

  うで山ではありません、「かいな」山です。
   標高1100mあたりに井川スキー場があるため、登山コースもいくつかありますが冬でもアクセスは容易で、短時間で頂上に達することができます。
   今回はスキー場から登り、南西にある腕山牧場からぐるりと回ってスキー場に戻る周回コースを取る予定でした。しかしながら、腕山西面をトラバースする道が途中から荒れてきて、おまけにヒノキの植林帯で伐採したまま放置してある無数の倒木と積雪のためにルートを見定めることができず、結局は牧場に戻って来た道を引き返すことになりました。
  ２、3日前に久し振りに寒波が到来して新雪がスキー場で15cm程度、頂上付近では30cm前後はありました。
   顔ぶれは先月の天狗高原の三人。

スキーも可能
   積雪さえあればスキー登山も可能です。スキー場からのルートは頂上までシール登行が可能です。よほどの大雪でない限り登山道以外を行くのは無理ですが、傾斜が極めて緩いので下りの場合上級者ならスキーで滑って降りることができます。
   牧場(冬は無人無獣）まで行くとさえぎる物のない斜面が広がっています。もちろん牧場ですから柵や鉄条網に囲まれているのでそれらにぶつからないよう気をつけねばなりません。
   上級者には全然物足りない緩斜面ですが、30ｃｍもの雪があれば上等に滑れるので山スキー入門コースとしては良いでしょう。
スキー場左端のナデシココースから登ります コースが曲がる所が登山口です

頂上は近いです 先行者二人のトレールがありました

軽い新雪で歩きよいです 遠景はカラマツです

のんびり行きます 頂上手前で巻き道が分かれます

先行者はスノーボーダーでした 好天に映える雪

雪が増えてきました 頂上から中津山

頂上から夕方の矢筈山 牧場へ行く途中左に分岐します

牧場へも相変わらず緩やかです 珍しく大ブナがあります

牧場の一角に出ました 行く手は中津山

尻セードﾞを試みるものの… 秀麗な中津山

牧場からいったん車道に出ました 牧場下端（牧場を突っ切って行くこともできます

牧場から西面のトラバース道
 湧水がありました

湧水があってゴムホースが伸びており、もうスキー場はすぐと安心したものの、ここから急に道が不明瞭となりました。
雪に見え隠れするゴムホースをたどって小屋に出て今度こそ大丈夫と喜んだらその先も道が見つかりません。
深い植林帯の中で見通しが利きません。かなり前方にスキー場の建物とおぼしきものがチラット見えたのでそちらに向かおうとしましたが、傾斜は急で無数の倒木に阻まれてなかなか進めません。
ウロウロしているうちに午後４時近くになったのでこのままでは明るいうちに着けないと考えて来た道を引き返しました。ライトなしで歩けるうちにスキー場に戻ることができました。
古い小屋

雪と倒木が邪魔します 牧場に戻れて喜びの？ポーズ