利尻島民憩いの場

ホテルの裏にひっそりと入口がある		湯は茶色がかっている
ここの源泉は３３.８度。そして麗峰の雫と命名されたこの湯舟はそれを加熱しないまま掛け流している。真冬はどうか知らないが、初夏のこの頃はややひんやりという感じでいつまでつかっていてものぼせることがなく、なんとも気持ちがよい。     そしてもう一つの「ぬるめ」はサウナ。世界で初めてとうたうトロンサウナ、普通のサウナは９０度以上もあるが、ここは約５０度。だが、遠赤外線ヒーターとトロン浴素の効果で効率よい発汗作用が得られるという。    高温サウナだとせいぜい１０分ぐらいが限度だが、ここは２０分間でも平気で入っていられる。それぐらい長くいると汗もいっぱい出る。それから「麗峰の雫」につかると適度に体が冷やされて実に心地よい。これなら心臓に問題がある人でも安心して利用することができよう。    サウナ室内には砂時計がほぼ一人に一個、計６個ある。この気配りが嬉しい。
低温サウナ室内		低温サウナ入口    営業中の表示が面白い
こちらは普通のサウナ   ここも「営業中」		露天風呂     これはごく普通
手前は麗峰の雫、奥は適温に加熱した湯舟		入る時だけ自動ドア、出る時は自分で開ける
		この湯は初めは無色透明だが、鉄分を含むためやがて濁ってくる。なので浴室内の段差が見えない。そこで下の「段差図」がある。    なくてもどうってことないと言えばそれまでだが、ここを設計した人か、それとも従業員かしらないが、あちこちで心づかいが発揮されていてなかなかよい。    休憩室で軽食を注文することができるが、持ち帰りができる点もよろしい。
この案内図は便利    ここにも気配りが感じられる
回数券だけでなく定期券まであるのもユニーク		ゆっくり休める休憩室
		源泉そのままぬる目の湯に低温サウナ、この二つを交互に３セットジックリ繰り返せば２時間や３時間は経ってしまう。合間に海が見える露天風呂へ行く。利尻山が見えれば文句ないのだが…    あまり長くつかっているとふやけてしまいそうなので、休憩室へ行ってごろり横になる。ひと眠りしてまた風呂に入る。    二日間大嵐に見舞われ、何もできないので午後１時の開場を待って入り、６時までそこで過ごした。キャンプ場から徒歩５分ぐらいだが、強風で傘の骨が折れて使いものにならなくなってしまった。    ５０回、１００回という回数券まであるのは驚きだ。しかも割引率がすごい。そればかりか、定期券まである。温泉の定期券なんて聞いたことがない。    合計５日間通って２７５０円払った。これなら２０００円の６回券を買ったらよかった。    とにかくこういう湯があるとは嬉しい。