日ごろ特に気を付けること
| トレーニングをきちんとやるのはもちろん大事なことだが、それ以前に日常の体調管理をかっちりやらなければ、いかにトレーニングに精を出したとて片手落ちである。むしろ、トレーニングより常日ごろ自分の体に関心を持って良好な状態を保つのが何より大切なことであると言えよう。そして自分の体のちょっとした変化に敏感でありたいものだ。 |
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| ◇適正体重の維持 体重変化はただの体重変化にあらず、身体各部にいろんな影響をもたらす。体重が増え出したら、あるいは急激に減り出したなら体のどこかでよくないことが起こっていると考えた方がよいだろう。 年を取るにつれて太るのはいわば当たり前と考えている人が多い。実際、若いころから体重が変わっていない人はごく少数派だ。だが、勝手に体重が増えていくということはあり得ない。必ず理由があるはずだ。 太らずに年を重ねるのは決して不可能ではない。でも、そのためには幾分努力が求められる。多くの人はその努力ができなくて太っていく。なぜ自分は太るのか、大概の人はそのわけがよくわかっているはずだ。 山でバテたくないなら、自分に最適の体重を保持するよう心がけなければならない |
◇測るだけダイエット 体重が減らなくて困っている人は、対策の第一歩として、毎日体重を測ることにしよう。家に体重計がない人は買ってほしい。 体重を測ったなら必ず記録しなければならない。そしてしばらく継続していると、ある傾向が出てくることに気づくだろう。体重変化が２、３日続いた場合、なぜ増えたのか、なんで減ったのか、その理由に思い当たるふしがあるはずだ。 毎日測って記録していれば、わずかの体重変化に気がついて対策をとることができる。ところが長いこと体重計に乗らないでいると、この頃太ってきたと感じた時にはもう手遅れ。そのままズルズル増え続けていくということにもなりかねない。 とにかく、自分の体重を知ることがダイエットの第一歩だ。 |
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◇血圧管理 |
 イタリア側のモンブラン（モンテビアンコ） |
| ◇心拍管理 皆さんは意識的に心拍数（脈拍数）を測ることがあるだろうか。普通のコンディションであれば心拍数はほぼ一定している。 運動をすれば当然心拍数は増える。だがその増え方が異常なことが時としてある。山へ行って、今日はなんだかいつもより調子が悪いなと感じる時は、大体脈の増加幅が大きい。 運動していないのに普段より脈が速い日もある。いずれにせよ、いつになく脈が早打ちするなら、その日の体調はあまりよくないと考えた方がよい。 不整脈にはあまり心配のないものもあるが、不整脈が頻発し、しかも打ち方がひどく不規則な場合は心房細動の可能性がある。心臓内の血流がよどんで血栓ができやすく、がために脳梗塞を起こす恐れがあるので、放置してはいけない。 不整脈が出ていない時は何でもないので気づきにくいが、山へ行っていつもより苦しいと感じることが増えてきたら、立ち止まって脈を測ってみよう。 |
◇サプリはあくまで補助 大学の運動部員の中には、でたらめな食生活をしていながら「サプリを摂ってるから大丈夫」とのたまう者がいる。まったくの本末転倒だ。 そもそもサプリメントとは日本語で言えば「栄養補助食品」。字義通り食事で足りない栄養分を補うもので、日常普通の食事を食べていれば、強いて摂取する必要はない。つまり普通の人にはまず無用のものなのだ。 テレビの宣伝につられてあれこれ買い込む人もいるけれど、真っ白になると言っている洗剤で洗って真っ白になるなんて絶対ない。宣伝文句は話半分どころか、話四半分ぐらいに考えた方がよいと筆者は思う。 いくつものサプリメントを同時に摂ると、効果を打ち消しあうこともあれば、含有成分が重複して特定栄養素の過剰摂取になることがあるという。 また、医薬品の効き目が悪くなるとか、副作用をもたらすとかいうこともあるらしい。 安くもないサプリメントに頼るのはほどほどにしよう。健康食品の類も同様だ。 |
